初心者でも安心!Visaのタッチ決済の特徴と使い方を徹底解説
「Visaのタッチ決済」は、カードやスマホをレジ端末にかざすだけで支払いができる非接触型のキャッシュレス決済です。 カード会計の時間を大幅に短縮でき、さらにカード番号や暗証番号を人に見られるリスクも減らせます。
また、Visaのタッチ決済に利用できるカードはクレジットカードだけでなく、プリペイドカードやデビットカードでも使え、スマホやスマートウォッチに登録して利用することも可能です。
本記事では、Visaのタッチ決済の特徴や限度額、設定方法と具体的な利用手順、使える店舗などをわかりやすく解説します。
初めてVisaのタッチ決済を利用する方や、もっと便利にキャッシュレスを活用したい方の参考になれば幸いです。

目次
Visaのタッチ決済とは?
Visaのタッチ決済とは、クレジットカードの国際ブランドである「Visa」のカードや、カードを登録したスマホをかざすだけで支払いができる、キャッシュレス決済の一つです。
コンビニ、スーパー、飲食店など、全国各地のお店や交通機関で利用できるため、日々のクレジット会計の待ち時間を大幅に減らし、買い物を快適にすることができます。
さらに、Visaのタッチ決済には国際的な通信規格が使用されているため、日本だけでなく世界中の約200の国と地域で使うことができます。
Visaのタッチ決済の特徴

キャッシュレス決済の方法として、カード払いには多くの利点があります。
しかし、日常のちょっとした買い物で、「支払いに時間がかかる」「端末に触れるのが気になる」「カード番号や氏名を店員に見られないか心配…」など、こんな不満や不安を感じたことはないでしょうか。
Visaのタッチ決済は、そうした悩みを解消しながら、カード払いの利便性をそのまま活かせる支払い方法です。ここでは、その特徴を紹介します。
日常のカード払いがスピーディになる
Visaのタッチ決済の最大の魅力は、カ ード払いで生じる手間を大幅に減らせることです。
通常、お店でのカード払いには、カードを店員に渡すか自分で機器に差し込むといった手間が発生します。せっかくのキャッシュレス決済なのに、現金より時間がかかることもあり、少額の買い物では使いづらいと感じた人も多いでしょう。
Visaのタッチ決済なら、Visaカードやスマートフォンをお店のレジに置かれているリーダー端末の上にかざすと、ほんの数秒で支払いが完了します。
セキュリティ上の観点から、Visaのタッチ決済での支払い額は、1万円から1万5,000円ほどに限られますが、日常の支払いであれば十分といえるでしょう。
限度額の範囲内であれば、暗証番号の入力はもちろんサインも不要で、スピーディに決済が完了します。
なお、限度額はカードの種類や加盟店によって異なるため、カードを選ぶときや、よく利用するお店があるときは、上限額をあらかじめ確認しておくと安心です。
カード情報を見られる心配がない
日常的にカード払いをしていると、店員にカードを渡すときにカード番号や氏名などを見られることが気になったことはありませんか。
Visaのタッチ決済であれば、自分でカードやスマホをリーダー端末にかざすため、店員にカードを渡す必要はありません。
支払いがスピーディになるだけでなく、カード情報を見られるストレスも抑えられ、日常の買い物がさらに快適になるのです。
衛生的に支払いができる
店員にカードを直接触られたり、多くの人が触れている端末にカードを挿し込むことに抵抗を感じる方もいるでしょう。
Visaのタッチ決済なら、カードやスマホをリーダー端末に数センチまで自分で近づけるだけで決済できます。
人にカードを触られることも、端末に接触させる必要もありません。 感染症が流行している時期や、外出先ですぐに手洗いができないときでも、安心してカード払いを利用できます。
スマホやスマートウォッチでも使える
Visaのタッチ決済では、リーダー端末にVisaカードをかざすだけでなく、スマートフォンやスマートウォッチをかざす方法でも利用することができます。
カードや財布を持たずに買い物ができるようになるため、さらに利便性が高まります。
高いセキュリティで安心できる
「スピーディで快適」となると、システムのセキュリティが心配になるのではないでしょうか。
Visaのタッチ決済には、高いレベルのセキュリティが使用されており、安心して使うことができます。
まず、Visaのタッチ決済に使用されているのは、「NFC」という技術になります。NFCとは「Near Field Communication(近距離無線通信技術)」という国際規格の技術であり、数センチの短い通信距離でカード情報を読み取るため、スキミングなどのリスクが極めて低いと言われています。
また、Visaのクレジットカードに搭載されているICチップの情報は、世界標準規格のEMVという技術で暗号化されています。EMVとはEuropay、MasterCard、Visaの3社で共同開発された技術であり、高い安全性が確保されているものです。
こうした技術により、Visaのタッチ決済はスピードや快適さに加えて、安心して利用できるキャッシュレス決 済といえるのです。
国際規格の技術で海外でも使える
Visaのタッチ決済に用いられるNFCの技術には、国際規格のTypeA/TypeBが用いられています。 この規格は海外でも広く使われているため、Visaのタッチ決済は日本国内だけでなく海外でも利用できます。
「キャッシュレス決済って、全部そうなんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は、海外と日本で規格の異なるタッチ決済も存在します。
日本国内で広く使われている規格には、TypeA/TypeB のほかにType F(FeliCa)があります。このType Fの規格はTypeA/TypeB とは互換性がありません。そのため、Type Fの規格で利用されているiDや交通ICカードは、海外ではそのまま使うことができないのです。
その点、Visaのタッチ決済であれば、多くの国や地域で使うことができます。
Visaのタッチ決済に使えるカードの種類
Visaのタッチ決済は、「Visaカード」や「スマホ」をお店のリーダー端末にかざすことで利用できます。
「Visaカード」をかざす場合は、そのカードの表の面に「リップルマーク(コンタクトレスマーク)」があるカードのみが、リーダー端末で読み取れるカードになります。 リップルマークとは、Wi-Fiのマークを横向きにしたような、波線デザインのマークであり、タッチ決済に対応していることを示すものです。
また、Visaカードには、クレジットカードのほかにも、プリペイドカードやデビットカードがありますが、リップルマーク付きであれば、どのカードでもVisaのタッチ決済に使うことができます。
それでは3つのカードで何が違うのかというと、お金が支払われる仕組みに 違いがあります。
クレジットカード
クレジットカードでの支払いは、ユーザーが利用した金額をカード会社が一時的に立て替え、後日、ユーザーの口座からまとめて引き落とす仕組みとなります。
利用時に現金や預貯金がなくても買い物ができるため、ついお金を使いすぎてしまいやすい人は注意が必要です。
発行の際には信用情報などの厳重な審査があり、未成年は持つことができません。
プリペイドカード
プリペイドカードとは、あらかじめ現金をチャージして使うカードのことです。 チャージした金額分しか決済できないため、手元に現金がなければ使えませんが、使いすぎの心配がいりません。
クレジットカードのような審査もないため、未成年でも持つことができます。(※) 「クレジットカードは持ちにくいけれど、キャッシュレス決済は使いたい」という場合に向いています。
(※)保護者の同意が必要です。
デビットカード
デビットカードは、支払い時に銀行口座から代金が引き落とされるカードです。 手元に現金がなくても口座に残高があれば使うことができます。
クレジットカードのような審査がなく、口座の残高より使いすぎる心配がないことは、プリペイドカードのメリットにも通じます。しかし、その口座を他の引き落としにも利用している場合は、お金を使いすぎないよう常に注意しなければなりません。
また、銀行口座を登録しなければならないため、口座を持っていることが条件となります。
→プリペイドカードとデビットカードの違い を比較|どっちがいい?おすすめカードも紹介!
Visaのタッチ決済はスマホでも可能

スマートフォンでも、あらかじめ設定をすれば、Visaのタッチ決済を利用することができます。
スマホでVisaのタッチ決済をするには
スマホによるVisaのタッチ決済は、Visaカードとスマホに搭載されたタッチ決済サービスを紐づけて行います。
具体的には、Google Pay(Googleウォレット)やApple Payのウォレットに、手持ちのVisaカードをあらかじめ登録し、それをメインカードなどに設定して、タッチ決済を利用するというものです。 カードの登録や設定は、すべてスマホで完結できるため、数分で終わります。
Visaのタッチ決済に使えるスマホとは
Visaのタッチ決済に使えるスマホは、タッチ決済の技術であるNFCを搭載しており、さらにVisaの国際規格である「TypeA/TypeB」に対応している機種になります。
また、Google PayやApple Payといった決済サービスに対応できるスマホであることも必要です。これらの理由から、たとえばiPhoneの場合、iPhone7より前の機種になるとVisaのタッチ決済はできません。
ご自身のスマホがVisaのタッチ決済に対応しているかどうかは、その機種のウォレットのアプリにVisaカードを実際に登録してみて、スマホ画面に表示されたカード(いわゆるバーチャルカード)の絵柄を確認してみるとよいでしょう。
登録したカードの絵柄に「VISA」のロゴが入っていれば、そのスマホはVisaのタッチ決済に対応できます。


