クレジットカードの審査に落ちたらどうする?落ちる理由や代替案を解説
クレジットカードを作りたくても、審査に落ちて作れないという場合があります。
クレジットカードの審査に落ちる理由や、再度申し込む場合の対策、代替としての支払い手段について解説します。
クレジットカードの審査に自信がない人は、ぜひご一読ください。

目次
クレジットカードを作れない人はどれくらいいる?
クレジットカードを作るには、申し込んでから審査に通過する必要があります。
日本クレジット協会の調査によると、2024年のクレジットカード申し込み件数は4,082万件、契約件数は2,964万件でした。
つまり、およそ4人に1人がクレジットカードを作れなかったことになります。
クレジットカードの審査に落ちる理由11選
クレジットカードの審査に落ちる理由はいくつかあり、主なものを紹介します。
支払能力がないと判断される
支払能力がないと判断されると審査を通過できません。
例えば正社員であれば審査に通過しやすいですが、アルバイトやパートで勤続年数が短い場合は審査に落ちる可能性が高くなります。
その他、勤務先の企業規模や年収、役職や家族構成などが審査に影響します。
申し込み条件を満たしていない
各クレジットカード会社は申込に際して一定の条件を設けており、その条件を満たしていないと審査を通過できません。
例えば年齢や収入、雇用形態や勤続年数などが条件となり、クレジットカードの申請は一般的に18歳以上が条件になっています。
特に、ゴールドカードなどのハイステータスカードは、最低限の年収など安定した収入があることが条件となっている場合があります。
申し込み内容に不備がある
クレジットカードの申し込みでは、氏名や連絡先、年収などの情報を正確に記入する必要があります。
申し込み時に本人確認書類の提出を併せて求められるため、本人確認書類の記載内容と一致するように記入しなければいけません。
特に引っ越しや転職をしたばかりだと、間違って古い住所や会社情報を書いてしまう可能性があるため、注意しましょう。
入力した内容に誤りがあると、担当者から確認の電話がくるなど審査に時間がかかる可能性があります。
在籍確認ができない
申し込み時に記入した勤務先へ、確認のためにクレジットカード会社から電話をする場合があります。
在籍確認は必ずされるわけではないものの、勤務先情報を間違って 記入し電話がつながらなかった場合、在籍確認が取れないと判断され、審査に落ちる原因になる可能性があります。
多重申し込みをしている
複数のクレジットカード会社に同時に申し込む多重申し込みは審査に落ちる可能性が高くなります。
複数のクレジットカードを同時に申し込んでいると、それだけお金に困っており、リスクが高いと判断される場合があるためです。
審査を通過するか不安でも、同時にいくつもクレジットカードの審査を受けるのは避けましょう。
短期間で複数のカードを申し込んでいる
クレジットカード会社は新規契約の特典として様々なキャンペーンを実施しています。
特典が欲しいからと何度も契約と解約を繰り返していると、キャンペーン特典欲しさにすぐ解約してしまう人だと判断され、審査に落ちる可能性が高くなります。
過去に返済遅延をした
クレジットカードやカードローン、消費者金融などの支払いを滞納していると、新しくクレジットカードを作る際に審査に落ちやすいです。
信用情報に傷がついている
信用情報に傷がついてしまうと、クレジットカードの審査に通るのが難しくなります。
お金の返済に関して大きなトラブルを起こすと信用情報機関に「異動情報」が載ってしまい、異動情報があるとクレジットカードの審査に通る可能性が低くなります。
信用情報機関にはCICやJICCなどがあり、どのような状態が異動 情報になるかは、信用情報機関によって異なります。
CICの場合
CICでは下記のような場合に異動情報になります。
- 保証会社による代位弁済
- 返済日より61日以上または3ヶ月以上の遅れ
- 裁判所による破産手続開始の決定
JICCの場合
JICCでは下記のような場合に異動情報になります。
| カード強制解約 | 契約者の返済能力の欠如を理由に、契約先が強制的に包括契約を解約した情報 |
|---|---|
| 債権回収 | 契約先が強制執行や支払督促等の法的手続き等を行った情報 |
| 債務整理 | 契約者が債務に関する整理行為をとった情報 |
| 特定調停 | 契約者が特定調停を申し立てた情報 |
| 破産申立 | 契約者が破産を申し立てた情報 |
| 民事再生 | 契約者が民事再生法の適用を申し立てた情報 |
| 延滞 | 入金予定日から3ヶ月以上何ら入金がなく元金、利息ともに遅延している情報 |
| 元金延滞 | 入金予定日から3ヶ月以上何ら入金がなく元金のみ遅延している情報 |
| 利息延滞 | 入金予定日から3ヶ月以上何ら入金がなく利息のみ遅延している情報 |
| 保証履行 | 保証会社が契約者に代わって契約先に支払いを行った情報 |
| 保証契約弁済 | 契約先が保証会社から一括で支払いを受けた情報 |
| 連帯保証人弁済 | 契約者の返済能力の欠如を理由に、連帯保証人が残りの債務をすべて支払った情報 |
クレジットカードの借入残高が返済能力を超えている
他の会社でクレジットカードを利用している情報も信用情報機関に登録され、過去の支払い状況や他社での借入状況が確認できます。
年収に対して返済する割合が一定以上になっている場合、返済が難しいと判断され、審査に落ちる原因となります。
他社からの借入金額が多い
クレジットカードの他、消費者金融から借入をしている場合など、年収や住まいの状況からみて返済額 が多いと判断されると、審査に落ちる可能性があります。
信用情報を調べる方法
信用情報に過去の返済遅延などの「異動情報」が記録されていると、クレジットカードの審査に落ちる可能性が高くなるため、気になる人は確認をしましょう。
日本にはCIC、JICC、一般社団法人全国銀行個人信用情報センターの3つの信用情報機関があり、登録情報の開示請求を行うことで、自身の信用情報を調べられます。
開示請求を行い手数料を支払うと、信用情報が記載された開示報告書が発行されます。 手数料は下記です。
- CIC→インターネット500円、郵送500円
- JICC→データ1,000円、郵送1,300円
- 個人信用情報センター→1,000円
審査に落ちた場合の対策
クレジットカードの審査に落ちた場合でも、対策をすることで審査に通る可能性があります。 審査に落ちた場合の対策方法について紹介します。
審査に落ちた理由を調べる
過去にローンやクレジットカードの滞納、債務整理などをした場合は信用情報にその旨が登録されており、それが原因で審査に落ちた可能性があります。 不安であれば、自身の信用情報を調べるため、信用情報機関に開示請求を行うのがよいでしょう。
開示で問題点が発覚したら、その問題を解決してから再度申し込みをしましょう。 支払い遅延や債務整理の情報である異動情報の登録期間はおおむね5年〜7年です。
信用情報に原因がある場合は、異動情報が消えるのを待ってからクレジットカードを申し込みましょう 。
最低半年の期間を空ける
申込情報も信用情報に記載されます。
前回クレジットカードの審査に落ちてしまっている場合に、申込情報が残っている状態で審査を受けると不利になります。
短期間に複数申し込みをすると、よほどお金に困っているのではないか、と判断される可能性があるため、申込情報が抹消されてから申し込むようにしましょう。
申込情報が消えるのは、申し込みからおよそ6か月です。 前回の申し込みから最低半年の期間を空けてから申し込むようにしましょう。
借入がある場合は返済する
すでに他のクレジットカードやカードローンなどで借入がある場合は、返済をすすめて返済比率を下げることで審査に通りやすくなります。
返済比率とは、年収に占める年間返済額の割合です。 返済比率は高くても40%以下というのが目安です。
毎月の約定返済に加えて、お金に余裕があれば追加の臨時返済を行うことで、効率的に返済比率を引き下げられます。 また、転職や昇進、資格手当などで年収を上げることでも返済比率を引き下げられます。
申し込み内容を正しく記載する
クレジットカードの申し込み内容に不備や間違いがあると、審査に時間がかかり、場合によっては虚偽申し込みと判断されて審査に落ちる可能性が高くなります。
年収や勤続年数、他社借入額などは間違えやすいため、手元に資料を用意して間違いのないように記載しましょう。
キャッシング枠をゼロにする
クレジットカードでは、買い物に利用できるショッピング枠と、ATMなどからお金の借り入れができるキャッシング枠があり、ショッピング枠とキャッシング枠は同時に申し込みができます。
しかし、キャッシング枠を申し込むと審査が厳しくなるため、審査に自信がない場合はキャッシング枠は申し込まないようにしましょう。
クレジットカードの代わりになる決済手段
クレジットカードの審査に通らない場合、他の決済手段を使うことになります。 他の決済手段について解説します。
プリペイドカード
プリペイドカードには、使い切り型とチャージ型があります。 使い切り型のプリペイドカードには「図書カード」などがあり、チャージ型には交通系ICカードなどがあります。 そのほか、国際カードブランド付きプリペイドカードも存在します。
プリペイドカードは審査なしで作成でき、年齢制限もゆるやかで、年会費も無料のものがほとんどです。
事前にチャージした分だけを使えるため、前払い式のカードといえます。 そのため、リボ払いや分割払いはできません。 残高が不足していると使えない点に注意しましょう。
国際カードブランド付きプリペイドカードであれば、ネットショッピングなどでクレジットカードの代わりとして使えます。 また、海外で使用できる点もメリットです。
デビットカード
デビットカードは、カードに紐づけされた銀行口座から利用額が引き落とされる決済手段です。
クレジットカードは利用額の支払いを後日行いますが、デビットカードは利用してすぐに支払いが行われます。
年会費は無料が多く、審査なしで作れます。 現金を持ち歩く必要がなく、海外でも利用でき、ポイント還元やキャッシュバックがあります。
預金残高から即時引き落とされるため、クレジットカードのように使いすぎて返済に困ることはありません。
ただし、口座にお金がなければ使えず、後払いもできないため、高額なものを購入するのには向いていません。
また、利用できない店舗があるほか、ポイント還元率はクレジットカードより低いです。
家族カード
どうしてもクレジットカードが欲しいという場合、家族が会員になっているクレジットカードの家族会員として、家族カードを発行する手があります。 家族カードで使用した分は本会員の口座から引き落とされるため、基本的に家族会員の審査はありません。
自身が審査に落ちてしまった場合でも、家族がクレジットカードを持っているのであれば家族カードを作れます。
ただし、家族カードの利用限度額は本カードと合算されるため、家族カードを使いすぎると本カードの利用できる額が減ってしまいます。 また、使いすぎて滞納してしまうと、本カードの契約者がブラックリストに載ってしまう可能性があるため、使用には注意が必要です。
QRコード・バーコード決済
スマートフォンのアプリによる決済手段です。
QRコード・バーコード決済のうち、クレジットカード払いができなくても銀行口座の即時払い方式を利用することで現金を持ち歩かずに支払いができます。
ポイント還元率が高く、ポイントアップや割引などのキャンペーンも多いです。 家計簿アプリと連携すれば、利用管理がしやすくなります。


