ビットコインの送金は結局早いのか?承認とは?
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ビットコインチャージの新規受付終了日時:2022年9月30日 23:59
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サポートページ : https://support.vandle.jp/hc/ja/articles/9507066012825
即時送金?
ビットコインについてよく書かれるのが「ビットコインは送金が早い」「一瞬で送金できる」といった事です。
しかし実際に取引所やウォレット間でビットコインのやり取りをすると、資金が着金して、使用可能になるまでに10分、場合によっては1時間以上かかってしまうこともあり、感覚的には一瞬で送金できるといった感じではありません。
実際にバンドルカードにビットコインでチャージした際にも、チャージ手続きからチャージ完了まで数十分かかる場合があります。
こうした一般的に言われるビットコインとのイメージと現実の違いはなぜ起こるのでしょうか?
ビットコインの仕組み
結論から述べると、実際にビットコインを送金した際、取引自体は一瞬で完了しています。
しかし、送金が完了しても そのお金を使うには 、少なくとも10分ほど待たなければいけないのがビットコインの仕組みです。
ビットコインは送金など、全てのお金の動きがブロックチェーンと呼ばれる仕組みで管理されています。
送金は取引としてその仕組みの中で記録されていきますが、実際に送金が行われた時にその送金が二重送金されたダミーの送金でないかを確認する必要があります。
これが承認と呼ばれるプロセスです。
送金取引が実行された後、その取引がブロックチェーンのシステム内で承認されることで、取引の正当性が確認されるのです。
承認には1回で約10分程度かかるようになっています。
一回当たりの承認時間も日々変化している 出典:[Blockchain info](https://blockchain.info/charts/avg-confirmation-time)
この承認を経ることで取引は正当であったと認められ、取引によって送られたお金を動かすことが出来るようになります。
実際には未承認(0承認)の段階で取引を認証し、確定させてしまう事もできますが、セキュリティの観点から限られた場面でしか使えないのが普通です。
基本的に承認回数が増えるほど取引は多くの確認を経ているので安全なものであると言えます。
一般的に6回の承認を経ればその取引はまず確かなものになりますが、6回の承認にはかなりの時間がかかる場合もあるため、全ての取引が6回承認というわけではありません。
15回承認された取引 出典:Blockchain info
実際にお金を使う事が出来るようになるまで何回承認を必要とするかは、取引所やウォレットによって異なります。
例えば、ビットバンクウォレットやcoincheckでは基本的には3回承認、zaifは6回承認になっています。 また、coinbaseは同じサービス間での取引ならば0回、他のウォレットからの送金では3~6回など場合に応じて必要な承認回数を変えているようです。 また、coincheckではプラスで手数料を支払えば、0回承認での取引も可能などオプションも存在します。
手数料
以上のようにビットコインはある程度安全な取引をしようと思うと着金後、複数回の承認が必要であるということがわかりました。
しかし、急いでいる時などは何度も承認されるのを待っていられないという事もあります。
そんな時、大切になるのが手数料です。
ビットコインにおける承認作業はビットコインシステムを維持する「マイナー」と呼ばれる一般の人々によって行われています。
送金の手数料はこうしたシステムを維持管理する人々への報酬として与えられ、送金に際して自身で設定することができます。
通常は一回の取引における手数料は0.0001BTC(約10円:2017/1/10時点)になっています。
この手数料はデータサイズが小さい、取引金額が大きいなどの場合には不要になることもあります。
手数料は基本的に手動で設定することができますが、手数料を高く支払う程承認をうける優先度が高くなり早く承認を済ますことができます。
つまり、少しでも早く取引を確定させたい場合などは、普段より多めに手数料を支払うことによって優先度の低い取引に割り込んで承認を受けることができるわけです。(使っているサービスによっては手数料を変更できない場合もあります。)
現在であれば0.0002BTC~0.0005BTCを払えばかなり優先度を高めることができると言われています。
反対に、手数料を0にしてしまうと優先度が最低になり、承認まで数か月ほどかかることもあり得ます 。
こうした場合、未承認状態で詰まってしまった取引を、手数料を引き上げることで救出することができるRBFという機能が便利です。
使えるサービスは少ないですが、GreenAddressやElectrumといったウォレットには実装されているので承認に時間がかかるという場合は試してみても良さそうです。
また、送金手数料は0.0001BTCなので、少額な送金である程割高であると言えますが、これは手数料が少額取引を大量に行うネットワークへの攻撃を防ぐための措置になっています。
実店舗での支払い
この承認というシステムですが、取引の安全性を高めてくれる一方、実店舗でのビットコイン支払いを難しくしているという側面もあります。
お伝えしてきた通り、ビットコインは入金の確認までに10分はかかってしまうという性質を持っています。
そのため、レストランなどでビットコインによる支払いをした場合、レジで10分ほど入金の確認を待たなければならないという事態が起きてしまいます。
しかし、どう考えても10分も支払い完了を待つというのは現実的ではありません。
この問題を解決するのが0承認トランズアクションです。
0承認トランズアクションは一回目の承認が確定する前に取引が成立したと認定し決済を行う方法です。
これを使えばビットコインであっても店頭で即時支払いが可能になります。
安全性の面では若干の危険がありますが、これによって生じる二重取引などの問題は決済代行会社が被ることで現状成り立っています。
こうした決済サービスの進化によって日本でもビットコイン決済ができるお店は増えてきています。
利用可能店舗も徐々に増えている 出典:Coincheck payment
» ビットコイン決済導入店舗一覧(首都圏版)(外部のサイトへ)
» ビットコイン決済導入店舗一覧(地方版)(外部のサイトへ)
いかがでしたでしょうか?
ビットコインの送金の早さでキーになるのは承認をいかに早く、そして何回やるかということに尽きると思います。
これを知っていれば送金額や送金元の信頼度などを考えることで適切な承認回数や手数料を選択することができます。
みなさんもぜひビットコインを使いこなしてみてください。
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Rei Matsuzaki
作成:2017年1月11日
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