未成年が決済サービスを安全に利用するためのガイド
Visaプリペイドカード「バンドルカード」は基本的に前払い式で無料でご利用いただける決済サービスです。Suicaなどのように使う分だけ、あらかじめチャージをしておき、Visaの加盟店でお支払いができます。未成年の方でも親の同意があれば登録、利用が可能です。
また、13歳以上の方の場合は、その都度親の同意を得る必要がありますが、後払い決済サービスの「ポチっとチャージ」の利用が可能になっています。「ポチっとチャージ」はその他のチャージ方法とは異なりチャージ金額に応じて手数料がかかり、期日までにチャージ金額と手数料を支払う必要があるため、「ポチっとチャージ」をご利用の際はその都度親の同意を得ることを必須としています。
後払い決済サービスとは、一般的に先に商品などを購入し、後でコンビニなどで支払いができる支払い方法です。手元のお金が足りなくても「今すぐネット決済できる」「今すぐ買える」など、スピード感を重視する方には魅力的なサービスです。
そのような理由から多くの人が利用する一方で、後払い決済サービス利用後にトラブルになった例も存在します。この記事では、未成年の方が安全に後払い決済サービスを利用するためのガイドです。
これから後払い決済を利用しようと考えている未成年の方や親御さまは、ぜひ最後までお読みください。
なぜ未成年は親の同意が必要なのか
未成年の場合、アプリをインストールしたりサービスを利用する際には親の同意が必要です。親の同意が必要な理由として、「法律行為にあたる」というものがあります。
民法第5条(未成年者の法律行為)において、
「1.未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。2.前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。」
と定められています。
法定代理人とは、多くの未成年者にとって親を意味しています。未成年の方が各種サービスを利用するには親の同意が必要であり、中でも金品を扱うサービスにおいては、その内容を把握しておかないと想定外の自体に陥る可能性があることから、分別のある大人=親にしっかりと確認してもらい、同意を得てサービスを利用することが大切です。
後払いについても例外ではありません。実際に親の同意を得たと嘘の申告をして、後払い決済を利用しトラブルに発展してしまうことも考えられます。ここからは実際の後払い決済でのトラブル事例についてご紹介します。
後払い決済サービス利用のトラブル事例
後払い決済サービスの利便性が広がりつつある中で、未成年者の後払い決済利用によるトラブルも発生しています。ここでは、事例を1つご紹介します。
【事例】定期購入なのがわからず、契約を結んでしまっている場合
未成年の子どもが親に無断で、後払い決済を利用して数万円の買い物に使用していた
これは、親に同意を得ずに、未成年が後払い決済で買い物を行い、支払いを放置した事例です。
最終的に弁護士事務所から債権譲渡通知書が届いたことをきっかけに、親御さんが支払いの滞納に気づきました。
債権譲渡通知書とは、債務者に対して債権譲渡が行われたことを知らせるために送られます。その後の影響として、債権回収会社からの取り立てが開始されたり、裁判が起こされたりなどが考えられます。
たとえ、単純に支払いを忘れていただけだとしても、支払いを滞納し続けることで財産の差し押さえなどに発展する場合があります。そのため、どの後払い決済サービスを利用する場合においても、必ず親に相談の上で利用をするようにしましょう。
親の同意がない状態でサービスの契約などをすると
親の同意が求められているサービスなどで、未成年者が親の同意なしに利用すると「詐術」扱いとなる可能性があります。
この場合における「詐術」とは、未成年者が相手を誤信させる目的で、法定代理人の同意を得ていないにもかかわらず同意を得ているなどとうそをつくことにより相手を信用させて契約することです。
未成年者が詐術による申し込みを行った場合、申し込みの取り消しは認められないことがあります。
そのため、溜まりに溜まった支払いを滞納しても、取り消すことはできないトラブルに巻き込まれるケースが発生してしまう可能性があります。
未成年向け決済サービスの使い方、ご家庭でのルール
未成年が決済サービスを使うことでトラブルにならないためには、ご家庭でのルール決めも大切です。以下のようなルールを決めて、家族と共有しましょう。
- 決済サービス、中でも後払いを使う目的をはっきりさせる
- 定期的に利用履歴や残高を保護者に共有する
- オートチャージにしない
決済サービス、中でも後払いを使う目的をはっきりさせる
目に見えない電子マネーやプリペイドカード等の決済サービスは、お金が減っていることに気づかず、使いすぎてしまうことがあります。まずは、使う目的をはっきりさせることからはじめましょう。たとえば、電車やバスなどの公共交通機関に乗るときはSuicaやPASMO、コンビニで買い物をするときは「◯◯Pay」を使うなど目的別に使い分けるのも良いでしょう。
また、後払いにおいては、なぜ後払いで支払うべきなのかを理由を明確にした上で、使うタイミング毎に必ず保護者の方に相談しましょう。たとえば「ファンクラブ限定のグッズで期日までに入金しないといけないから」など、具体的な使用理由を伝えた上で、了承を得てからご利用するようにしましょう。バンドルカードのポチっとチャージについては、申請毎に必ず保護者の同意が必要になります。
定期的に利用履歴や残高を保護者に共有する
決済サービスの利用履歴や残高の確認は、1週間に1回や1ヶ月に1回など頻度を決めて、保護者と定期的に共有・確認することが重要です。定期的に振り返ることで「使いすぎていないか」なども含めて自分で認識することができる他、保護者の方から「お金の使い方」を学ぶ機会にもなります。
オートチャージにしない
前払い式のサービスにおいて、残高にチャージする際には、オートチャージは設定せずに都度自分でチャージを行うようにしましょう。お金の使いすぎを防止することに加えて、お金の感覚を養うことができます。
上記は一例になりますが、ご家庭でこれらのルールを設定することで、お金の使い方を理解できるようになります。
まとめ
今回は、未成年が決済サービスを利用する時の注意点やトラブル事例、保護者の同意の必要性について解説しました。
後払い決済サービスは多くの人が利用していますが、思わぬところでトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。未成年の方は、トラブルに発展して対処できなければ、最終的に親が対処することになります。必ず親の同意を得た上でサービスの利用をするようにしましょう。
また、この機会に今一度決済サービスの使い方だけでなく、お金の使い方についてもご家族と相談してみましょう。
※ 未成年は保護者の同意が必要です。
※ ポチっとチャージのご利用には手数料・審査があります。
※ ポチっとチャージは株式会社セブン銀行の提供するサービスを利用しています。

Hikaru Watabe
作成:2023年10月10日
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