ビットコインの分裂について。ビットコインキャッシュ、ビットコインゴールド、SegWitのその後についても解説します!!


出典:ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)専門ページ

以前の記事ではビットコインのスケーラビリティ問題に伴う騒動について解説しました。まだ読んでいない方はぜひ先にそちらをお読みください。
» SegWit、SegWit2x、BIP91、UASF、、話題に出てくるビットコイン用語をわかりやすく解説します!

今回の記事ではその続きという意味も兼ねて、ビットコインのハードフォークに関する3つの話題について解説してみたいと思います。

記事の内容

  1. ビットコインキャッシュ
  2. SegWit2x
  3. ビットコインゴールド

以前の記事でも書きましたが、ビットコインの「フォーク」とは、取引の記録が書かれたブロックから成る一本のブロックチェーンが二つに分裂してしまうことで、ハードフォークは永久にその二つが合流しない分裂のことを指します。ハードフォークはもう一つの通貨が誕生することを意味します。

そして、ビットコインはすでに一度ハードフォークを経験しており、そこで新しく誕生した通貨が 「ビットコインキャッシュ(BCH)」 です。

1.ビットコインキャッシュ(2017年8月1日ハードフォーク)「BCH」

以前の記事ではスケーラビリティ問題の解決のため、ビットコイン・コア派とビットコイン・アンリミテッド派が対立した後、BIP91という案で一致したと説明しました。詳しくは記事をご覧ください。
しかし、BITMAIN社を主としたハードフォーク派とはまた別のコミュニティ(中国の新興マイニング集団ViaBTCなど)の主導のもと、2017年8月1日にハードフォークが行われ、新たにビットコインキャッシュという通貨が誕生しました。

ビットコインキャッシュはSegWit(ブロックサイズは1MBのまま、ブロック内の取引記録の情報量を増やす方法)が実装されておらず、1ブロックの容量が8MBのブロックチェーンで記録されています。
分裂時にビットコイン(BTC)を保有していた人に、保有していたBTCと同量のBCHが与えられました。

ビットコインキャッシュは日本のbitFlyerでも扱われ、多くの取引所が取引を始めました。分裂当初は対応しないと言っていたアメリカの大手取引所coinbaseも現在ではサポートを開始する姿勢を見せています。

以上がビットコインの最初のハードフォークで生まれたビットコインキャッシュについての簡単な説明です。
次に、これから起こる可能性のある二つ目のハードフォークについて説明します。

2.SegWit2x(2017年11月15日ハードフォーク予定)「S2X」


出典:Bitcoin Core Developers Haven’t Expressed Support for SegWit2X

もとのチェーンであるビットコインは、

2017年7月21日 マイナーの80%がBIP91に賛成
        ↓
2017年7月23日 BIP91が有効になる
        ↓
2017年8月9日  SegWitに対応したブロックが95%に達する
        ↓
2017年8月24日 SegWitが有効になる

という流れを経て有効化され、1ブロックに入る実質の情報量が多くなりました。(最大約4MB)

前回の記事(» SegWit、SegWit2x、BIP91、UASF、、話題に出てくるビットコイン用語をわかりやすく解説します!)でも説明した通り、 BIP91は「SegWitをアクティベートした3か月後にハードフォークしてブロックサイズを2倍にする(SegWit2x)」という提案 でした。

そのため予定では11月中(11月15日と言われている)にハードフォークし、ブロックサイズが2倍になることになっています。
しかし、このSegWit2xに関しては議論が起こっています。
マイナーの大多数が支持していますが、ビットコインコア派(ハードフォークに対して否定的なビットコインの開発者)は反対しており、リプレイアタックへの対処などについて懸念があるとしています。

リプレイアタックに関する説明は、こちらの記事がわかりやすいのでぜひ参考にしてください。
» 仮想通貨のリプレイアタック(攻撃)とは <初心者向け>

SegWit2xのリプレイアタックへの対処法についてはこちら
»ビットコイン最新の見通し(2017.10.6) SEGWIT2X関連

このままSegWit2xがアクティベートされ、再びビットコインが分裂した時、価格がどう変化するかは予想できません。
注意深く様子を見ていましょう!

3.ビットコインゴールド(2017年10月24日ハードフォーク)「BTG」


出典:Bitcoin Gold(BTG/ビットコインゴールド)とは?配布についてや入手方法 特徴 価格 チャート 購入方法など

さて、SegWit2xとはまた別の動きで 「ビットコインゴールド(BTG)」 という通貨が新たに誕生します。
ビットコインキャッシュと同じくビットコインがハードフォークして生まれる通貨で、現在すでに分裂が開始しています。

ビットコインゴールドは、「GPUマイニング」と言って、「GPU」 という、一般の家庭でも比較的用意しやすい部品を使ったマイニングが可能であるという特徴があります。
BTCやBCHはマイニング(「ASIC」という専用のマイニング機器が必要)の多くが中国のマイニング集団によって行われていますが、多くの人がマイニング可能なBTGならハッシュパワー(マイニングする力のこと)が分散され、ビットコイン本来の特徴である非中央集権化を実現できるという見方がされています。

しかしこのビットコインゴールドに関しては、

  • 公式情報がはっきりしない
  • 大手取引所も慎重になっている

国内の各取引所の対応はこちら
coincheck» 2017年10月24日「Bitcoin Gold」の分岐に係る対応方針について,coincheck blog
bitFlyer» Bitcoin Gold によるビットコインのブロックチェーン分岐に向けた対応,bitFlyer
Zaif» Bitcoin Goldの対応についてのお知らせ,Zaif

などまだまだ不安な部分が残ります。公式情報をよく見て行動しましょう!

いかがでしたか?今回は「ビットコインのハードフォーク」に関して3つの暗号通貨を紹介しました。これからさらに分裂するのか、価格はどう変化するのか、誰もはっきりしたことは言えませんがしっかり情報を追って判断しましょう。

今回の記事で参考にしたサイト

» ビットコイン研究所ブログ
» 8月1日】ビットコインが分裂~ビットコインキャッシュ誕生~
» ビットコインのリプレイアタックってなに?ハードフォークから資産を守るには?
» SegWit2xに残る課題 BIP91は有効化されたがハードフォークは

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Sora Nakahara

2017年10月31日

コラム

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